子どもの矯正歯科治療は永久歯に生え変わらないと始められないとお考えの方もいらっしゃいますが、
早ければ5・6歳から治療をはじめることが可能です。
6歳頃から11歳頃の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在している時期)に治療を始める1期治療では、
成長を利用しながら矯正を行うなどのメリットが多く、当院では1期治療をお勧めしています。
お子さまのかみ合わせや歯並びの状態によって矯正治療を開始出来るか否かは変わってきますので、お気軽にご相談ください。
お子様の前歯が凸凹している、上の歯が出ている、なかなか永久歯が生えてこない、受け口である……
これらは単純に歯が原因ではなく、骨格が原因となっている場合があります。上あごの成長は5歳から8歳が最も旺盛で、
10歳では8割程度成長しています。それに対して下あごの成長時期は女の子では小学校高学年頃、
男の子では小学校高学年~中学生頃が旺盛な時期となります。
このことから、上あごの成長を促す必要のある下顎前突(受け口)では、8歳くらいまでの早めの時期に始めた方が望ましく、
下あごの成長を促す必要のある上顎前突(出っ歯)の場合は、小学校中学年から高学年位に始めた方が望ましいといえるでしょう。
歯並びやかみ合わせは、健康への第一歩です。お子様の矯正も、当院にお任せください。
6歳頃から11歳頃の混合歯列期(乳歯と永久歯が生えている時期)に行う1期治療は、 2期治療(本格的な矯正歯科治療)に入る前の準備的な矯正歯科治療と考えることが出来ます。
治療期間は1~2年前後で、1~2か月に1回程度の通院となります。
1期治療では主に以下の治療を行います。
・上下のあごのバランス整える ・歯列を広げて歯がならぶスペースを作る ・部分的なワイヤー矯正装置で前歯をならべたりする
これらの目的がある程度達成されると、経過観察に切り替わり、3~6ヶ月に1回の通院になります。
12歳以降に永久歯が揃ってから行う2期治療は、ブラケット装置等を用い、永久歯の歯ならびやかみ合わせをしっかりと作り上げる本格的な矯正歯科治療となります。永久歯に全て生え変わった状態から、抜歯をせずに歯を並べられるか、抜歯をする必要があるかを判断します。
治療期間は2年前後で1か月に1回の通院となります。
1期治療を行っていると、2期治療の期間が短くなるなど、スムーズに矯正治療が行えます。
2期治療後はきれいにならんだ歯ならびやかみ合わせを維持する(保定)のため、取り外し式のリテーナーという装置を終日または夜間使用します。