予防歯科
Preventive dentistry

虫歯や歯周病の症状が出てから、金属や樹脂に置き換えて歯を保つ、置き換え治療が主流ですが、
身体は異物を受け入れるのですからよいわけはありません。
なるべく削らずに歯の機能を残すにはどうしたらよいかと考えていくのが予防歯科です。
日本では虫歯になってから治せばいいと考えている人は多く、定期的にメンテナンスに通っている人の割合は5パーセント程度と言われています。
しかしヨーロッパの先進国では約7割の人が定期的な歯のメンテナンスをしているそうです。
このことからも、日本の予防歯科が大変遅れをとっていることがわかります。
先進国では予防歯科が常識であり、虫歯の症状が出てから治療を施すというのは遅れた考えなのですね。

歯とお口の健康は、全身の健康につながります。
口はすべての臓器の入り口で、老化も早い器官です。たとえば口の渇きは自分では気づきにくいものですが、
高血圧や糖尿病といった病気が見つかることも少なくありません。
歯周病を防げば心筋梗塞や脳梗塞のリスクを大幅に軽減できるというデータもあります。

予防歯科の流れ
Flow of preventive dentistry
お口の中は患者様それぞれ、千差万別です。そのため当院では患者様ひとりひとりに合わせた予防のプログラムをご提案します。
定期的な検診
歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士や保育士、お子様の場合はご家庭とも連携して、最適なプログラムをご提案します。
 
バイオフィルムコントロール
口の中の汚れのことをバイオフィルムと呼ぶのですが、これを放置しておくと歯石となり、ブラッシングでも落とすことが出来ません。虫歯菌のたまり場となってしまうため、虫歯の直接的な原因となります。高齢の方は虫歯リスクが高いため、ひと月に一度の歯科衛生士によるメンテナンスをお勧めしています。
実際に歯の写真を見たり、歯科医師・歯科衛生士の話を聞くことで、ご自身では気づかなかったリスクを学び、予防歯科に取り組まれる方もいます。
また、ご自身のリスクが高いことから、家族も虫歯リスクが高いのではと気付かれ、ご家族にも進めていただくことも増えています。
子どもの予防歯科
Children's preventive dentistry

虫歯菌をもって生まれてくる赤ちゃんはいません。主にご家族から虫歯菌に感染することで、虫歯が引き起こされます。そのため、赤ちゃんの歯と健康を守るためにも、ご家族が予防歯科に通うことが有用です。歯が生えてくる頃から3歳くらいまでに虫歯菌に触れるかどうかで、その後虫歯になりやすくなるかどうかが大きく変わってきます。

3歳までは味覚の形成期と言われています。歯に影響のある砂糖の味や、濃い味のものを覚える時期は、できるだけ遅くさせましょう。また、歯が生えてきたら、歯磨きを習慣づけることが大切です。当院では、ブラッシングの方法、仕上げ磨きの方法も丁寧にお教えいたします。

突き詰めれば永久歯が生えた時から虫歯にならないために口腔内環境を整えたり、食事に対して気を遣うべきだということになります。小さいときに予防をすれば、大人になったときにも虫歯は限りなくゼロに近いでしょう。自分の歯が多く残ればそれだけ健康で長寿につながるといわれています。

虫歯が出来てしまったからもう遅いとあきらめず、虫歯を増やさない、つくらないためにも予防歯科を始めてみませんか。
家族全員で取り組めるのが当院の予防歯科の特徴です。ぜひご家族でお越しください。